お知らせ

4年目のJAZZ DAY、これからのJAZZ DAY

「KOBE JAZZ DAY」のメインイベントが4月8日(日)、

神戸文化ホールの中ホールとちょうど向かいの市立中央体育館前の広場で開催されました。

野外にホールに今年も様々なジャズサウンドを楽しませてもらいました。

まずは野外ステージの振り返りを。

今年から市立中央体育館前にステージの変わった野外ステージ。

地ビールに神戸ワイン、まぜそば、たこ焼きにチーズケーキと毎年楽しみな地元の

“うまい”物のオンパレードで日中から早速1杯!

取材ですから、味を確かめないと…そうでなくともお酒片手にジャズを聴くというのは気持ちよいものです。

昨年よりも飲食ブースが周りやすく、ステージも見やすいセッティング。

今後可能なら、体育館前でのステージが定着してほしいですね。

ステージでは若手プレイヤー主体のライブが開催され、大勢詰め掛けた方々に

フレッシュな演奏を届けていました。直球勝負のジャズから、ブルーノ・マーズの曲のカバーまでバラエティに富んだ選曲も盛り上がりに拍車をかけていたように思います。

 

それではホールステージの振り返り。

 

1.伊丹市立伊丹高等学校 ICHI☆ITA JAZZ Ensemble2018

昨年に引き続き、文化ホールのステージに登場したICHI☆ITA。

“On The Ginza”を選曲するあたり、既にツボを心得ている!将来が楽しみです。

バンド全体がジャズを楽しむエネルギーに満ちていてステージのテンションを

一気に盛り上げてくれました。今後も是非演奏を続けて、これからのシーンに

刺激を与えてくれることを願っています。

 

 

2.ロイヤルフラッシュジャズバンド

KOBE JAZZ DAYおなじみ、結成34年を誇る老舗バンド!

無駄な力が入らないリラックスした演奏はやはりベテランの成せる技。

コネットやクラリネットのあたたかいサウンドが耳馴染みよく、ほのぼのスウィング。

息の合った演奏で今年もディキシーランドジャズの魅力を伝えてくださいました。

次回出演時はロイヤルフラッシュさんと違うジャンルのサウンドのコラボレーションも

聴いてみたいと思いました。

 

 

3.神戸ユースジャズオーケストラ

昨年結成された、神戸市の学生主体のジャズオーケストラは様々なステージを

経験し、一回り成長した姿を見せてくれました。

グレン・ミラーやカウント・ベイシーといったジャズビッグバンドの古典達に

現代の息吹を加えて、豪快に突っ走るサウンドが爽快。

ソロを任されたメンバーそれぞれに堂々と“自分の音”を表現する気概を感じました。

今後このバンドから次代を担うスタープレイヤーが輩出される事を期待したいですね。

4.Muto Jazz Chamber

サックス奏者の武藤浩司さんが結成したラージアンサンブル。

伝統的なジャズ、というより様々な音楽要素を取り入れたそのサウンドは

一筋縄ではいきません。管楽器が織り合って生みだされる多彩で繊細な音色と

ダイナミックなリズムセクションの対比も興味深いサウンドでした。

サックス奏者ジョン・エリスの曲、“Okra&Tomatoes”が特に印象的。

ジャズが常に前進している音楽だという事を認識させてくれるプログラムでした。

5.高橋知道カルテット

硬派なジャズ、直球のジャズ、とでも言いましょうか、脂の乗り切った、

腕に覚えのあるジャズメン達の渋いジャズ。

力強くそれぞれの持ち味を存分に発揮してぶつかり合うジャズの迫力を

ひしひしと放つ格好良さ。

“P.B”と名付けられた曲が熱いサウンドでいいなぁと思っていたら、

P=ポマード、B=べっちょり、との事で、なるほど暑苦しいのも無理は無い。笑

6.片岡学&エスカイヤークインテット feat YUKA

神戸ジャズシーンの生き字引、トランペッター片岡学さんによる、

シャンパンミュージックの調べ…。

文化ホールの会場を在りし日のダンスホール、キャバレーへと誘う大人の

粋なサウンドにきっと聴衆の方々もウットリした事でしょう。

柔和なトランペットの響きが会場で美しく響き、優しいメロディに心安らぐひと時

でした。

ゲストシンガーのYukaさんも華やかなステージングと歌声でムードを高めていました。

7.Three Arrows feat Miki Hirose  

トリを飾るのは神戸に縁深いメンバーで構成された名古屋発のグループ、

Three Arrowsに大活躍中のトランペッター、広瀬未来さんを加えた面々。

とにかくリズムが多種多様で面白い!めまぐるしく変化するリズムの波を、

涼しい顔で華麗に演奏していくメンバー達の高い演奏技術に魅了されました。

“What a Wonderful World”での静かに、でも徐々に熱くなっていく過程は

ジャズという音楽の醍醐味が詰まっていたと思います。

 

 

4年目という事で神戸市民への浸透を感じる部分もあれば、やっぱりまだまだ

伝わっていないと痛感する部分も大いにあります。

今後どのようにジャズの魅力を伝えるべきか、今回のイベントは

そのヒントが例年にも増して多くあるように感じました。

 

さて来年は節目の5年目です。どんな“JAZZ DAY”になるのか、

皆様注目してください。

 

ジャズライター/ジャズフリーペーパーVOYAGE編集長

小島 良太

撮影:古川貴浩

 

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