神戸とJAZZの歴史

小島良太

神戸は「ジャズの街」

神戸は「ジャズの街」。
そりゃそうだ!とこのページをご覧になられている方なら思う方も多いでしょう。
でも少し視野を拡げると市内はもちろん、市外他府県には悲しいことに歴史の長さに反して、それがあまり知られていないのです。
そこで改めて神戸のジャズの歩みを紐解いていきましょう。

1923年(大正12年)、宝塚歌劇団のヴァイオリニストであった井田一郎氏が4名からなる「ラフィング・スターズ」を結成。
諸説ありますが、それが日本初のプロのジャズバンド誕生と言われています。
当時から港町として栄えていた神戸には停泊中に客船のダンスバンドがホテルなどのパーティーで演奏する機会もあり、アメリカの流行音楽の息吹が徐々に広まっていったのです。異国情緒溢れる港町ならではの文化形成と言えるでしょう。
昭和初期にはダンスホールを中心に隆盛していたジャズ演奏も太平洋戦争の影響もあって一時下火に。
戦後、アメリカの進駐軍キャンプが阪神間にも点在し、毎夜ジャズの演奏が繰り広げられました。
そこに出演していた日本人ミュージシャンが当時まだ貴重だったジャズのレコードを進駐軍の兵士から譲り受けるなどして本場のエッセンスをいち早く吸収。
さらに進駐軍在籍のミュージシャンとの交流によってそれを肌でも感じる事によって、演奏技術の向上が図られました。
1960年代から70年代はジャズ喫茶やジャズライブハウスが日本全国に多数オープン。
その流れは神戸にも押し寄せ、現在も続く老舗も幾つかこの時期にオープンしました。
神戸北野、三宮や元町を中心に現在も全国に稀に見る数で密集している事からも神戸とジャズの関係がいかに密接であるかが容易に伺えます。
また優に開催30回を越える「神戸ジャズストリート」を始めとした各種ライブイベントが年間を通じて数多くあるのも特色と言えるでしょう。
2015年からは4月4日を「KOBE JAZZ DAY」と制定し、それに関するライブイベントもスタート。さらに「神戸=JAZZ」の歴史を更新し続けています。

洗練された街並み、空気を背にして日夜演奏を身近に聴ける神戸のジャズの歴史を駆け足で振り返りましたが…
薀蓄や細かい事は置いといて、今すぐジャズを聴きに街へ出かけましょう!
あなた自身の楽しい聴き方を見つけて、思う存分神戸でジャズを楽しんでくださいね。

文:ジャズフリーペーパーVOYAGE編集長・ジャズライター 小島良太

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