神戸とJAZZの歴史

安田 英俊

「日本のジャズ誕生から今年は100年」

今年の10月には、3年振りに「神戸ジャズストリート」が開催されました。今回が、39回目となります。「ジャズストリート」とインターネットで検索しますと、日本全国で開催されています。神戸で始まったイベントが、今や、全国に広まったんですね。

神戸では、他にも「ジャパンスチューデントジャズフェスティバル」とか「ヴォーカルクイーンコンテスト」とか「神戸ジャズウォーク」とか、色んな形でジャズが楽しめるイベントがあります。主催者の方、支える方、集まってくれる方に、敬服です。

この「JAZZ TOWN KOBE」のサイトでは、既に終わったイベントでも、イベント情報のコーナーに載せております。知らなかったけど、来年は聴いてみようかな、と思ってもらえれば嬉しい限りです。

 

1923年(大正12年)に、神戸のオリエンタルホテルでジャズが演奏されて、来年100周年を迎えます。

この歴史が、「神戸は日本のジャズの発祥地」と言われる所以ですが、正確に言うと、「日本人によるプロのジャズバンドが、日本で初めてジャズを演奏したのが神戸」です。何故、こんな回りくどい言い方をするかと言えば、大正の初めにアメリカからジャズの譜面を持ち帰った人もいるようですし、横浜港からのアメリカ航路の船上ではジャズが演奏されていて、陸に上がってジャズを演奏していたかもしれません。大正の初めには、ダンスホールもできていたようですし。

ただ、言えることは、宝塚少女歌劇団のヴァイオリン奏者 井田一郎が、プロのジャズバンド「ラフイングスターズ」を結成し、1923年4月に、神戸の居留地にあった「オリエンタルホテルで、ジャズを演奏したのは事実のようです。

余談ですが、1976年ごろに、当時の新神戸オリエンタル劇場で、財津一郎主演の「神戸ジャズ物語」が上演されました。見た記憶があるのですが、残念ながらその内容は覚えていません。確か、井田一郎をモデルにしていたような。どなたか、ご存じないですか。

 

歴史があるからと自慢するわけではなく、「発祥の地」の「血」を受け継いで、多くの方が支え、いつでも色んな形でジャズを楽しむことのできる神戸。

 

こんな神戸ですから、「日本のジャズ発祥の地」と言ってもいいですよね。

 

(2022年第39回ジャズストリートパレードの様子)

(2022年第37回JAPAN STUDENT JAZZ FESTIVALの様子)

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GUIDE
神戸のジャズ案内